さとうミルク （詞・曲）宮平博行 Copyright 2004
もう遅いのに目が冴えて
ぼんやりと過ごす長い夜
明日は特に予定がなくて
事を急ぐ理由はないのだけど
「いつの間にかそばにいる」なんて
君の言い方はないんじゃないの
まとわりつくように身体重ねて
気まずい予感を軽く濁す
甘ったるいような少しすねたような
気分になるのは君のせいじゃない
たぶんそれはいつもよりは
浮ついているからかも知れない
すぐにでも眠れるはずが
久しぶりにそうもいかなくて
何か待ち遠しいことなんか
心当たりは別になくて
こんなまだるっこしい羽目になって
気楽な君は調子いいよ
そうやって背中に寄り掛かられて
悪くもないんだけど
君が好きなさとうミルクを
温めて飲むのを眺める
僕は眠らないように何も
入れない珈琲をすする
苦い、なのに、甘い
「それじゃおやすみなさい」なんて
酷いことを君は告げるね
せっかくの落ち着いた空気を
窓を開けて掻き回してね
甘ったるいような少しすねたような
気分になるのは君のせいじゃない
たぶんそれはいつもよりは
浮ついているからかも知れない
もうさっきから明るいのに
ゆっくりともつれる言葉
あたたかい君の甘いにおい
鼻にかかったまま